ハチプロデザイン

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モトクロス&エンデューロの方へ

競技用車輌のデカール製作について、2点。

◆高耐久シート素材のススメ
◆ポリタンクへのデカール貼付

通常の倍以上の厚みと耐久性を実現した高耐久シート素材が使えます。
フォークガード、リアフェンダー、スイングアームなど、傷つきやすい部分にオススメです。
通常のシートの倍程度の値段はしますし、柔軟性はあるものの粘着力との兼ね合いもあって、ゴム系接着剤で貼付力を補う必要はあるものの、かなりの高耐久を誇り、貼付部の増加装甲としても使用できます。
KTMの車体デカールに使用し、純正デカールでも耐えられないゲロ系エンデューロレースでの酷使にも耐えることを確認しました。


ポリタンクは、中からの揮発ガソリンによってデカールが浮いてしまうので、デカールには穴や切れ込みが入れられていますが、そのような加工を行ってもやはりデカールが剥がれてしまうことが多々あります。
そういう場合にデカールをちゃんと貼るには、下記のような手順が必要になります。

1.ポリタンクを完全に空にし、1~2週間程度乾燥させる。
2.デカールを貼付し、1~2週間程度放置する。
3.ガソリンを入れ、完成。走り終える度にガソリンを抜くとモアベターですが、多少のボコつきが気にならない場合はそのままでオッケーです。

「1」で長期間乾燥させるのは、タンクの樹脂内のガソリン成分を完全に抜くためです。それが残っていると、デカールの粘着成分を溶かしてしまい、デカールが定着しません。

「2」で長期間放置するのは、デカールの粘着成分を完全に乾燥させ、定着させる為です。

少々面倒ですが、上記の手順をきちんと行えば、レーサーのポリタンクや、社外ビッグタンクへのグラフィック貼付が可能になります。