ハチプロデザイン

ステッカー屋 ハチプロデザインのブログです。hachiprodesign@yahoo.co.jp

義により助太刀…になるといいな

震災により亡くなられた多くの命に謹んで哀悼の意を表します。
また、被災された多くの方々のご健康を願い続けております。

筆者は3.11地震発生当初から、原発を心配していました。
そして、最も嫌なことに、想像した通り…否、それ以上に事態は悪化してしまいました。

この際正直に言います。
今まで筆者は、根拠無く楽観視していました。
思い起こせば'80年代末。
それで大きく問題視されてから、原発の安全管理、態勢は、改善されたのであろうなどと、勝手に考えてしまっていました。
その後、もんじゅの事故、東海村柏崎刈羽…と事件が相次いでいても、日々の生活と仕事に溺れ、問題から目を逸らしていたと思います。
日本国民の一人として、深く反省する次第です。

筆者が何か行動したとして、何かが良くなるというものでは決してありませんが。
しかし、世の中もまた筆者と同じく、問題から目をそらしていた結果が、現在の危機的状況ではないかと思います。
ならば筆者は表現者の端くれとして、ほんの少しでも問題を世に問うことができたのではないか。
などと後悔しきりです。

こんなことになってしまいましたが、まだ絶望するわけには行きません。
もうずっと以前から、この問題について、目をそらさず、真剣に、冷静に、活動しておられる方々がいます。
原子力資料情報室(CNIC)です。
http://cnic.jp/

「反原発」といえば「思想的、政治的に過ぎる」などと受け取られる方も多いでしょう。
ともすればサヨクだなんだと、全然関係ない言われようをして困っちゃったり。
一方で、原子力発電について、積極的であれ消極的であれ、賛成の方もおられることでしょう。
筆者はそれでいいと思います。

ただ、これを機にもう一度考え直すことをして欲しいと願います。
賛成であれ反対であれ、考え続けることしかないと思います。

もう一つぶっちゃけると、筆者は「原発渋々容認派」なのです。
「きちんと安全を考えられて運営されるなら、科学の進歩の為にもいくらか必要」というようにおおまかに考えていましたが、見事に安全性が足りてなかったという現実が、今あります。
まったくもって筆者の勉強不足でした。
とはいえ、それでは直ちに原発を全て止めるべきかというと、正直迷いがある。
その点でいまだに渋々容認派に居座っていますが、それ故に歯がゆい思いでいます。

ともあれ。
筆者に出来ることと言えば駄文を書くか拙い絵を描くことぐらいですから、その範囲でできることをやりたいと思います。

そこでコレ。
イメージ 1

こんなの作ってました。
何枚かステッカー化して、CNICさんに勝手に送りつけようかと思っています。
宇高フェリーの時と同じ、いつものゲリラ応援、というか、ファン活動みたいな。
「そんなのいらねーョ!」と言われるかもしれませんが。(笑)

でも、もしかしたら、笑ってくれて、もしかしたら喜んでくれるかもしれない。(怒られるかもしれないw)
何十年もすげえ地道に勉強して、働いて、活動して、こんな事態になってる今もあくまで冷静に働き続けている彼らの心を、ちょっとだけ和ませられるかもしれない。

こんなしょーもないもんでも、うまくすれば喜んでくれる人がいる。
宇高フェリー応援企画も、おおむね好評で、少しはお役に立てたかもしれないです。
(震災のせいでテレビ取材の放映はまだ未定ですが…)

こうやって筆者が描いて発表することで、一人でも多くの人が原子力について、ちょっと真剣に考え始めてくれるかもしれない。
それぐらいしかできませんが、しかし、それがマンガの使命なんです。

かのRAハインライン曰く「人を教えに導くことはできるが、考えさせるのは難しい」とあります。
マンガなどの表現物は、それが曖昧なものであるが故に、考えるきっかけの一部になるかもしれない。
考えてもらうきっかけを作る、提案する。
それこそが表現の使命だと、筆者は強く信じます。

とりあえず少量ですが印刷発注しました。
うちみたいな零細企業がそう大きなことは出来ませんが、うちに出来ることを、できる範囲で。

やってくしかないでしょう。